月ノ蝶、赤縄を結ぶ
紅くんの表情も冷徹なものになっている。
蒼くんは長めのため息をつき、背もたれに寄りかかった。
「答えは是。僕らの目的とも一致してるからな。組んでやるよ、同盟」
投げやりに差し出した手を紅くんがじっと見つめた。
「なんで上からなの?」
紅くんの指摘に蒼くんがぐっと言葉を詰まらせる中、紅くんも軽く手を握り返した。
月詠会会長兼若頭が烏賀陽組の若頭と握手を交わした。
この瞬間月詠会と烏賀陽組の同盟が締結された。
名を陽月同盟。
これは蒼くんが付けた。
月詠の"月"と烏賀陽の"陽"をとったらしい。あと今がちょうど10月だから。
同盟の目的は日暮組を壊滅させること。
元々月詠会だけで行う予定だったが、烏賀陽組もここ最近日暮組との関係が悪化してきていたので紅くんの方から声を掛けたらしい。
晩餐会で蒼くんが話しかけてきたのも、このことについて詳しく訊きたかっただという。
蒼くんは長めのため息をつき、背もたれに寄りかかった。
「答えは是。僕らの目的とも一致してるからな。組んでやるよ、同盟」
投げやりに差し出した手を紅くんがじっと見つめた。
「なんで上からなの?」
紅くんの指摘に蒼くんがぐっと言葉を詰まらせる中、紅くんも軽く手を握り返した。
月詠会会長兼若頭が烏賀陽組の若頭と握手を交わした。
この瞬間月詠会と烏賀陽組の同盟が締結された。
名を陽月同盟。
これは蒼くんが付けた。
月詠の"月"と烏賀陽の"陽"をとったらしい。あと今がちょうど10月だから。
同盟の目的は日暮組を壊滅させること。
元々月詠会だけで行う予定だったが、烏賀陽組もここ最近日暮組との関係が悪化してきていたので紅くんの方から声を掛けたらしい。
晩餐会で蒼くんが話しかけてきたのも、このことについて詳しく訊きたかっただという。