月ノ蝶、赤縄を結ぶ
◒第二章◒
刻々積雪
紅くんがいなくなってから色々なことが変わった。
その中で最も大きく変化したのは環境だと思う。
紅くんがいなくなった当初は紅くんとの関係が切れたとお母さんからの当たりが弱まったけど、クラスの子からは相変わらず避けられる日々を送った。
そして私が小学六年生になったタイミングでお母さんが警察に逮捕された。
理由は未成年にみだらな行為をしたから。
成人済みだと思っていた男の子を無理やり店に連れ込みそこで・・・ということらしい。
身寄りのない私はそのまま児童養護施設に行くことになり、それに伴い知らない街に転校した。
ここではお母さんの悪影響を受けずに友達が作れると思った。
でも、胡蝶という珍しい苗字と転校したタイミングから母親が誰か特定され、再び避けられることになった。
ここでもお母さんの影響力は健在だった。
中学校に入学しても私の悪評は常についてまわった。
同じ中学校の子が行かない高校に入学しても、私は避けられる対象のままだった。
特に女子からは僻まれた。
その原因はお母さんじゃない。
「なぁ胡蝶」
「何?・・・鈴木真那」
「今日の放課後だけど遊んで帰るから遅くなるってせんせーに言っといてくんね?」
その中で最も大きく変化したのは環境だと思う。
紅くんがいなくなった当初は紅くんとの関係が切れたとお母さんからの当たりが弱まったけど、クラスの子からは相変わらず避けられる日々を送った。
そして私が小学六年生になったタイミングでお母さんが警察に逮捕された。
理由は未成年にみだらな行為をしたから。
成人済みだと思っていた男の子を無理やり店に連れ込みそこで・・・ということらしい。
身寄りのない私はそのまま児童養護施設に行くことになり、それに伴い知らない街に転校した。
ここではお母さんの悪影響を受けずに友達が作れると思った。
でも、胡蝶という珍しい苗字と転校したタイミングから母親が誰か特定され、再び避けられることになった。
ここでもお母さんの影響力は健在だった。
中学校に入学しても私の悪評は常についてまわった。
同じ中学校の子が行かない高校に入学しても、私は避けられる対象のままだった。
特に女子からは僻まれた。
その原因はお母さんじゃない。
「なぁ胡蝶」
「何?・・・鈴木真那」
「今日の放課後だけど遊んで帰るから遅くなるってせんせーに言っといてくんね?」