月ノ蝶、赤縄を結ぶ
今度は一回では終わらず、短いキスを何度も繰り返される。
息を吸うタイミングが分からなくて、キスの合間に「あ、うぅ」みたいな吐息が漏れて恥ずかしい。
私の息が切れるまで堪能した後、目を細めながら耳元で囁いた。
「茜は食べちゃいたいぐらい可愛いね」
「えっ」
食べたいって・・・それって・・・。
言葉の真意を理解した途端、首まで赤くなるのが自分でも分かった。
でも何て応えたらいいのかは分からなくて混乱していると、紅くんが頬をそっと撫でてくれた。
「安心して、茜がいいよって言うまでは最後までしないよ」
さ、最後まで・・・。
「安心して」って言われたけど、寧ろ追い詰められた気がする。
だって私のたった一言で紅くんと"そういうこと"ができるって知ってしまったから。
私の16歳の誕生日は、大好きな人と再会し、大好きな人に甘い衝撃発言をされるという形で幕を下ろした。
息を吸うタイミングが分からなくて、キスの合間に「あ、うぅ」みたいな吐息が漏れて恥ずかしい。
私の息が切れるまで堪能した後、目を細めながら耳元で囁いた。
「茜は食べちゃいたいぐらい可愛いね」
「えっ」
食べたいって・・・それって・・・。
言葉の真意を理解した途端、首まで赤くなるのが自分でも分かった。
でも何て応えたらいいのかは分からなくて混乱していると、紅くんが頬をそっと撫でてくれた。
「安心して、茜がいいよって言うまでは最後までしないよ」
さ、最後まで・・・。
「安心して」って言われたけど、寧ろ追い詰められた気がする。
だって私のたった一言で紅くんと"そういうこと"ができるって知ってしまったから。
私の16歳の誕生日は、大好きな人と再会し、大好きな人に甘い衝撃発言をされるという形で幕を下ろした。