溺甘純愛婚。 〜財閥社長とウブな令嬢のラグジュアリーな新婚生活。
「けど、そろそろ兄さんは気付いたと思う。というかトキさんか誰かしらが報告しているだろうからさ……だから、俺は様子を見てくる」
「……え」
「藍梨がいることは言わないから安心して、そうだ、部屋一個空いてるからそこ案内するよ。ゲストルームだから遠慮しないでね」
優也くんに部屋に案内されると新しいベッドが見えて奥には机、部屋付きのトイレとシャワー室が完備されているようだった。
「こんな素敵な部屋いいんですか」
「うん。いいの、いいの。使って……じゃあ、俺出かけるけど自由にしてて。冷蔵庫の中にプリンがあるから食べていいし、麦茶もいいからね」
「ありがとうございます」
彼は私に色々言ってからきっと優生さんのところに行くだろうか慌ただしく出ていった。