溺甘純愛婚。 〜財閥社長とウブな令嬢のラグジュアリーな新婚生活。



「ありがとう、藍梨ちゃんに喜んでもらえたらここと取引した甲斐もあったよ」

「ふふ、でもこんなホテル滅多には泊まれませんしこのホテルで飲むお茶も最後ですね」

「気に入ったのなら、また来よう。景色もいいし、そうだな……このホテルから八月にある花火大会の花火が綺麗に見えるらしいからその時にでも。どうかな?」


 花火大会ってあの規模が大きくて綺麗だと噂されている花火大会?そんな贅沢してもいいのかな……だけど、お屋敷では見られそうにないから来れたら最高なんだろうなぁ


「優生さんが良ければ一緒に綺麗な花火見たいです」

「じゃあ、決まりだな。予約をしておこう」

「あ、でも。ここって、イベントシーズンは予約殺到で宿泊だけだと数ヶ月待ちとかじゃなかったですか? そう、聞きましたけど」 

「大丈夫。ここの支配人とは知り合いなんだ。それに予約が殺到するのは本当だが、ほとんどが芸能人や政治家ばかりでね当日や前日キャンセルなんて毎年のことだから大丈夫だ。キャンセルが出たらすぐに入れるようにお願いしているから」 

「お金持ちってすごいですね」


 なんだかすごい世界だ……それに前日とか当日キャンセルってキャンセル料すごいって聞くけど、お金持ちってそういうの関係ないのかな。

 うーん……


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