【2025春・書籍化予定】溺甘純愛婚。 〜財閥社長とウブな令嬢のラグジュアリーな新婚生活。
「今から顔出すのか?」
「そのつもり。一応ね、親父が権力振りかざさないか見えくるだけ。お酒入るといつもそうだし」
「それはありがとう。じゃあ、また」
二人は兄弟のサッパリした会話を終わらせると、優也くんは私にも「またね、藍梨ちゃん」と言って私たちがいた会場へと歩き出した。
私たちも煌びやかな豪華絢爛の廊下を歩いてスイートルームへと戻った。