断罪されて死に戻ったけど、私は絶対悪くない!
「えぇ。ちゃんと賃金も弾むわ、だから精々励みなさい」

“変わったミルシュカがたった一人の運命の相手にニコラウス殿下を選ぶなら、それもいいわね”

 よそ見せず、互いだけを見つめるのならば。
 それも悪くはないのだから――

「エマ、お願いね」
「はい、ビクトリア様」

 しっかりと頷くエマと、まだ純真な瞳をしたミルシュカへ私はにこりと微笑んだのだった。
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