断罪されて死に戻ったけど、私は絶対悪くない!
「先代のフォシェル公爵は孫である君をとても可愛がっていたからね。王子である俺に魔道具を直せなんて言ってくるくらいに」
確かにお祖父様は私のことを特別可愛がってくださり、そして稀少なネックレスを肌身離さず持つようにと念を押していた。
「あの魔道具は、一度だけ持ち主の命を守るものなんだよ。持ち主を仮死状態にして、安全になった後すぐに蘇生すると思っていたんだが……死亡したという報告や事故とかは聞かなかったからね」
不思議そうにまじまじとこちらを見るアンドレアス殿下。
きっとこの顔は王子としてではなく、研究者としての顔なのだろう。
「そうなれば、何かしらの命の危機を迎えたときに危険が起きる前へと時間を巻き戻したと考えるのが自然じゃないかい?」
「そ、そうでしょうか?」
「そうだよ。全てを『無かったこと』にして『やり直した』からネックレスと共にその事実が消えたんだ」
研究者の思考回路とはどうなっているのだろうか。
断定するにはあまりにも不確定要素しかないと思うのだが、しかしそれが事実なだけに言い淀んでしまう。
そしてその隙を見落とすような殿下ではなかったようで。
確かにお祖父様は私のことを特別可愛がってくださり、そして稀少なネックレスを肌身離さず持つようにと念を押していた。
「あの魔道具は、一度だけ持ち主の命を守るものなんだよ。持ち主を仮死状態にして、安全になった後すぐに蘇生すると思っていたんだが……死亡したという報告や事故とかは聞かなかったからね」
不思議そうにまじまじとこちらを見るアンドレアス殿下。
きっとこの顔は王子としてではなく、研究者としての顔なのだろう。
「そうなれば、何かしらの命の危機を迎えたときに危険が起きる前へと時間を巻き戻したと考えるのが自然じゃないかい?」
「そ、そうでしょうか?」
「そうだよ。全てを『無かったこと』にして『やり直した』からネックレスと共にその事実が消えたんだ」
研究者の思考回路とはどうなっているのだろうか。
断定するにはあまりにも不確定要素しかないと思うのだが、しかしそれが事実なだけに言い淀んでしまう。
そしてその隙を見落とすような殿下ではなかったようで。