断罪されて死に戻ったけど、私は絶対悪くない!
“いくらニコラウス殿下がしていないと言っても状況がそれを許さないわ”

 たとえ私を今組み敷こうとししているのがニコラウス殿下ではなく宰相だとしても。
 

 そして私はというと、無理やり純潔を散らされたショックで人知れず自死を選んだとされてもおかしくないのだ。
 

「あぁ、素晴らしい、このきめ細かい陶器のような肌に控えめな色の乳首がなんて美しいんだ」
「みっ、見ないで、嫌っ、触らないで!」
「まだ誰にも見せていないこの桃色の先端に初めて触れるのが私だと思うと興奮するよ」
「ひゃ!」

 むにゅ、と宰相の太い指が私の両胸を鷲掴み人差し指がくにゅりと乳首を押し込む。

“まさか本当に私、このまま?”

 未だに痺れている体。
 目覚めた時よりは動かせるようになっているが、まだ近くの何かを掴めるほどは力が入らず宰相の手の中で胸が形を変えるのを見るしか出来ない。

「なんで、こ、んなことを」
「何故? 君がネックレスをしていなかったからだよ」

“ネックレス……!?”

「君は知らなかったのかな? 君の祖父が渡したネックレスは魔道具でね」
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