断罪されて死に戻ったけど、私は絶対悪くない!
おや、と少し不思議そうな顔をした宰相は、どこかいたずらっ子のような表情を浮かべて。
「私の計画では、君のネックレスが発動した時に私のモノにするつもりだったのだが」
「どういう……」
「あのネックレスはね、持ち主の命に危険が迫った時に仮死状態にして一度だけ守るものなんだよ」
『持ち主を仮死状態にして、すぐに蘇生すると思っていた』と、確かにアンドレアス殿下も言っていたと思い出す。
実際は、死んだ瞬間に十歳まで時間が巻き戻った訳なのだが――その事実を知る術が宰相にはない。
“古代の技術は解明されていないことがほとんどだもの”
私が黙り込んだことをどう捉えたのか、どこか得意気に宰相は再び口を開く。
「仮死状態の君さえ手に入れれば、後は私の可愛い人形として足がつくこともなくずっと愛でてやれる。だが、気付けば君はネックレスをしなくなってしまってね」
そして、その内容の異常さに私は青ざめるしかなかった。
「ずっと、ずっとずっとずうっとビクトリア嬢が欲しかったんだ。君が公爵家の娘でさえなければこんなに回りくどい方法を取らなくても良かったんだがね」
「私が……?」
「私の計画では、君のネックレスが発動した時に私のモノにするつもりだったのだが」
「どういう……」
「あのネックレスはね、持ち主の命に危険が迫った時に仮死状態にして一度だけ守るものなんだよ」
『持ち主を仮死状態にして、すぐに蘇生すると思っていた』と、確かにアンドレアス殿下も言っていたと思い出す。
実際は、死んだ瞬間に十歳まで時間が巻き戻った訳なのだが――その事実を知る術が宰相にはない。
“古代の技術は解明されていないことがほとんどだもの”
私が黙り込んだことをどう捉えたのか、どこか得意気に宰相は再び口を開く。
「仮死状態の君さえ手に入れれば、後は私の可愛い人形として足がつくこともなくずっと愛でてやれる。だが、気付けば君はネックレスをしなくなってしまってね」
そして、その内容の異常さに私は青ざめるしかなかった。
「ずっと、ずっとずっとずうっとビクトリア嬢が欲しかったんだ。君が公爵家の娘でさえなければこんなに回りくどい方法を取らなくても良かったんだがね」
「私が……?」