断罪されて死に戻ったけど、私は絶対悪くない!

12.確かに寝起きのソレは破壊力が抜群だわ

「き、気持ち悪い、私に触らないで……!」
「まだ受け入れられないのかな? だが体さえ手に入れれば時間は沢山出来るからね」

 ふっと笑いながら宰相が取り出したのは小さな小瓶。

  きゅぽっとその蓋を外し手に出した宰相は、すぐに私の足を大きく開き蜜壺へ塗り始める。

「ひッ!」

 冷たく、そしてドロリとした粘液がぐちゅぐちゅと乱暴に塗り込まれ震えが止まらない。
 だが、塗られた場所が少しずつ熱を帯び始めたことにも気が付いて。

「な、やめっ、なにを……っ」
「媚薬と言えばわかるかな? 塗れていないココへ捩じ込むのも悪くないんだがね、今はあまり時間がないから」

 ぬちゅ、と粘りのある水音が次第に大きくなる。

“熱い、やだ、こんなの嫌……!”

 ぐちゅぐちゅと音を響かせているのが塗られている薬なのか、それとも無理やり引き出される快感なのかがわからずじわりと視界が滲む。

「いや、やだ、誰か……」

 助けて欲しい。誰か。お願い。


『ビビ』
 その時ふっと、耳元で愛称を呼ばれた気がした。



 ――――アンドレアス殿下……!!


「ぐは……っ!」
「!?」
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