断罪されて死に戻ったけど、私は絶対悪くない!
 アンドレアス殿下の私室から近いのかと思ったら、全然そんなことはなく。
 こっそり廊下の影から覗き次の影まで走るというかなりヒヤヒヤする状況をなんとか乗り越え着いた殿下の私室。

“入るのは二度目ね”

 バタンと扉が閉められたことでホッとした私は、やっとちゃんと呼吸が出来たような気がした。
 そして、安堵したからこそやっと意識が緊張から解放されて――

「ん、んっ」

 ドロリ、とした粘液が太股を伝いピクリと肩が跳ねる。

“大変、思い出したら急に……!”

 粘液が伝った部分がじわりと熱を持つ。
 体の奥がもどかしくて、もぞもぞと太股を擦り合わせていると、そんな私の様子に気付いたアンドレアス殿下は私を抱えたまま真っ直ぐ部屋の奥へと向かった。


 そこにあるのは、殿下のベッドで。


「無理やり感度を高める薬を塗られたんだ。非道なことをする」

 ぽすんと私をベッドに横たわらせた殿下は、私を巻いているシーツを少しずつ広げる。

「で、殿下……っ!?」
「疼きが治まるまでただ待つのは苦しいだろう。流される方がいい」

“流されるって”
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