籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
「玲…、病院に行こう。わたしもついて行くから」
「…病院には行かねぇ。こんなの、寝てたら治る」
「なんの薬かもわからないんだから、ちゃんと検査して診てもらったほうがいいよ…!」
「検査なんかしてもしヤバイ薬だってわかって、それが万が一十座の耳に入ったらどうする…?そうなったら…、お前の立場だって危うくなる」
わたしは言葉に詰まる。
わたしの立場が危うくなるということは、人質に取られているお兄ちゃんにも危険が及ぶということ。
「だから、RULERのメンバーにも知らせるな…。部屋にはだれも入れないようにしてるから、お前が黙っていれば他に気づかれることはない」
「…でも、1人でどうにかできる問題じゃないよ。もしそれで…玲が死んじゃったら、わたし…」
裕一くんは死ぬような薬ではないとは言っていたけど、こんなに弱った玲を見ていたら不安でしかない。
「…病院には行かねぇ。こんなの、寝てたら治る」
「なんの薬かもわからないんだから、ちゃんと検査して診てもらったほうがいいよ…!」
「検査なんかしてもしヤバイ薬だってわかって、それが万が一十座の耳に入ったらどうする…?そうなったら…、お前の立場だって危うくなる」
わたしは言葉に詰まる。
わたしの立場が危うくなるということは、人質に取られているお兄ちゃんにも危険が及ぶということ。
「だから、RULERのメンバーにも知らせるな…。部屋にはだれも入れないようにしてるから、お前が黙っていれば他に気づかれることはない」
「…でも、1人でどうにかできる問題じゃないよ。もしそれで…玲が死んじゃったら、わたし…」
裕一くんは死ぬような薬ではないとは言っていたけど、こんなに弱った玲を見ていたら不安でしかない。