籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
わたしの宝物だ。
しかし、さっきチョーカーを引きちぎろうとしたときに、誤ってネックレスのチェーンにも指をかけてしまっていたようで、こっちが切れてしまったのだった。
ずっと前から、わたしのそばにいてくれたのに――。
「…ごめんね。乱暴にするつもりじゃなかったのに…」
わたしはそうつぶやきながら、指輪を握りしめた手をそっと胸にあてた。
そういえば、ここへきてチョーカーをつけられたとき、裕一くんにこんなことも言われたっけ…。
『ボク、ずっと思ってたんすけど…。“これ”、外したほうがよくないっすか?』
『なんかバランス悪いなって、前から気になってたんです。チョーカーは外せないので、このネックレスなら外してもいいんじゃ――』
だけど、わたしは絶対に外そうとはしなかった。
『…触らないで!』
しかし、さっきチョーカーを引きちぎろうとしたときに、誤ってネックレスのチェーンにも指をかけてしまっていたようで、こっちが切れてしまったのだった。
ずっと前から、わたしのそばにいてくれたのに――。
「…ごめんね。乱暴にするつもりじゃなかったのに…」
わたしはそうつぶやきながら、指輪を握りしめた手をそっと胸にあてた。
そういえば、ここへきてチョーカーをつけられたとき、裕一くんにこんなことも言われたっけ…。
『ボク、ずっと思ってたんすけど…。“これ”、外したほうがよくないっすか?』
『なんかバランス悪いなって、前から気になってたんです。チョーカーは外せないので、このネックレスなら外してもいいんじゃ――』
だけど、わたしは絶対に外そうとはしなかった。
『…触らないで!』