籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
「たしかに、いつもよくしてくれる美鳥さんのことは大事だけど、オレたちにだって守りたい家族や友達がいるんです…!」
「待って…みんな。どういうこと…?」
状況を理解できずに固まるわたしに、雅人くんが伝える。
「…言われたんだ。これ以上無駄な抵抗を続けるなら、おれたちの近しい人間を同じ目にあわせるって」
RULERが…そんなことを。
「美鳥ちゃんを渡さなければ、…おれの彼女をかわりによこせと言われて。だから、こうするしかなかった…!」
プルプルと震える雅人くんの握り拳と、高ぶった感情による涙声。
「せっかく約束した壮馬さんには申し訳ないけど…。壮馬さんがあんな状況じゃ、おれたちはもう…どうしたらいいのかわからねぇんだよ……」
雅人くんはゆっくりとわたしに顔を向ける。
「待って…みんな。どういうこと…?」
状況を理解できずに固まるわたしに、雅人くんが伝える。
「…言われたんだ。これ以上無駄な抵抗を続けるなら、おれたちの近しい人間を同じ目にあわせるって」
RULERが…そんなことを。
「美鳥ちゃんを渡さなければ、…おれの彼女をかわりによこせと言われて。だから、こうするしかなかった…!」
プルプルと震える雅人くんの握り拳と、高ぶった感情による涙声。
「せっかく約束した壮馬さんには申し訳ないけど…。壮馬さんがあんな状況じゃ、おれたちはもう…どうしたらいいのかわからねぇんだよ……」
雅人くんはゆっくりとわたしに顔を向ける。