籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
「俺をだれだと思ってる。RULERの副総長だぞ」
後ろからカチャカチャとバックルを外そうとする金属音が聞こえる。
玲の指先がかすかにわたしの首筋に触れるたび、くすぐったくて。
でも、それとはまた別でそのひとつひとつにドキドキしてしまって――…変な感覚だ。
玲は…、わたしを助けようとしてくれているの?
『俺をだれだと思ってる。RULERの副総長だぞ』
そうだよ、わかってる。
あなたは、あの悪名高きRULERの副総長。
でも、そんな人が…総長の妃候補を逃がそうというの?
たまたま路地で、一度会っただけのわたしなんかのために…?
「もうすぐで外れるから」
わたしじゃ絶対に外すことができなかったチョーカー。
このチョーカーさえ外れれば、…わたしは自由。
――だけど。
後ろからカチャカチャとバックルを外そうとする金属音が聞こえる。
玲の指先がかすかにわたしの首筋に触れるたび、くすぐったくて。
でも、それとはまた別でそのひとつひとつにドキドキしてしまって――…変な感覚だ。
玲は…、わたしを助けようとしてくれているの?
『俺をだれだと思ってる。RULERの副総長だぞ』
そうだよ、わかってる。
あなたは、あの悪名高きRULERの副総長。
でも、そんな人が…総長の妃候補を逃がそうというの?
たまたま路地で、一度会っただけのわたしなんかのために…?
「もうすぐで外れるから」
わたしじゃ絶対に外すことができなかったチョーカー。
このチョーカーさえ外れれば、…わたしは自由。
――だけど。