悠久の絃 2


目が覚めてから3日。


まっったくと言っていいほど体調は良くならない。



体は重だるく、熱も下がらず、発作は繰り返す。



はぁ、、と一人きりの部屋でため息をつくのは、もう何度目だろう。




体を起こしてぼーっとしていると、白い、ぼんやりとしたものが2つ部屋に入ってきた。


「あれ?起きてた。」


体の輪郭はよく分からないけど、声は悠先生だ。


「、、ゆ、せん、、せ、、、」


かなり久しぶりに声を出した気がする。

思うように声は出ず、喉に詰まってしまった。


「声出せるようになったんだね。まだしんどいかな?」


コクッ


「そうだよね〜。ゆっくりでいいから治そうね。」


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