悠久の絃 2

「ご馳走様でした。」

「今日も全部食えたか。食欲戻ってきた?」


椎名先生の作られた明るい声は、余計、非日常を感じさせる。


「いや、別に。」


1日3回、ただただ咀嚼して飲み込む。

前までは献立を見る度にワクワクしていたのに、もうそんなものはない。


味なんて余計わからなくなって、体は無味の物質を体内に入れてるんじゃないかって勘違いしてると思う。


はあ、、帰りたい、、







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