悠久の絃 2
〜赤城side〜


ようやくいとの寝息が聴こえた。


「寝た?」


椎名が部屋の隅から声をかけてきた。

「うん。多分朝まで寝てくれると思う。」


僕が椎名に呼び出されたのが23時過ぎ。

でも今は2時少し前。


いとはずっと震えながら泣いていた。


「椎名、ずっと居てくれたの?」

「ああ。うなされてなくても、少し喘鳴してたんだ。だから、今夜は居ようと思って。」

「そうなんだ。ありがとうね。」

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