悠久の絃 2
―翌日―

「絃ちゃーん!おはよう。」


「このちゃん、おはよ。」


「お熱計ってね。」


体温計が渡され、脇に挟んだ。


ピピピピッピピピピッ

「何度だった?」


「6度8分です。」


「ちょっと高いね。ずっと毛布の中にいた?」


「うん。」


「そっかそっか。血圧計らせてね。」


サッと腕に機械を巻きつけられて、ぎゅーっとされる。

「血圧は大丈夫だね。ご飯は食べられる分でいいって先生から言われてるから、無理しないでね。」

コクッ

「うん。じゃあまたね。」


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