悠久の絃 2
10時30分か。まだ少し時間ある。

悠先生は看護師さんに呼ばれてどこかに行っちゃったし。


ちょっと散歩でもしようかなと扉に手をかけると、勝手に開いた。

「え、、?」


「あれ?絃ちゃんどうしたの?」


おっと、、瀬堂先生、、、、

「うん?今日退院だよね。その髪似合ってるよ。」


「、、ありがとうございます。」


俯いていると、影が増えた。

「ん?唯弦何してんの?って絃ちゃん、どうした?」


ああ、もう、、、人増えちゃったよ…

「何にもないです。悠先生、そろそろ来るかなって、思って。」


「そっかそっか。ちょっと失礼。」


ピタッと夜星先生の手が首筋に触れた。


っっ!やめて、!


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