悠久の絃 2
「泣くんじゃなくてさ、答えてよ。」


「悠先生は、、、」


「ん?なに?」


「悠先生は、、、わからないじゃないですか。」


「わかんないよ。僕はいとじゃないもん。だからこそ教えてって、何度も言ってるじゃん。」


「…そうじゃなくて、、、悠先生は、知らないじゃないですか。採血で何回も針刺された時の痛みとか、ステロイドが強くなった時の吸入の苦しさとか、何回も嫌な、、嫌で嫌で仕方ない恥ずかしいこととか、、悠先生は、、知らないじゃん、、、、」


「いと、呼吸忘れてる。深呼吸。」




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