悠久の絃 2
お風呂に入り、カタカタとパソコンをいじっていると、酒の入った兄ちゃんに呼ばれた。


「悠は、もし友和がいたらどうなってたと思う?」


「いと?それとも兄ちゃん?」


「んー、どっちも。」


「、、、早瀬先生がいたら、多分いとには逢えてない。いとがあんな状況だったから、今こうして生きてるわけだし。まあ、それなりに幸せな生活をしてると思うよ。
兄ちゃんはね、、、んー、、、外科の医局長くらいにはなってるんじゃない?今のアメリカ派遣も早瀬先生が行く予定だったし、代わりを務めるのに兄ちゃんが相応しいってことは、それなりの実力があるわけじゃん。桜庭は実力主義だし。」


「へぇ〜まともに返してくれるの2人目。」


1人目じゃないんかい!


「あいつの命日、毎年恒例の墓参りに行くけど、絃ちゃん連れてっていい?」


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