悠久の絃 2
そのまま便座に顔を向け続けていると、背後に人気を感じた。


これは、どっち?悠?律先生?


「後ろからちょっと失礼。」

律先生だ。

手が伸びてきて、おでこに触れた。


「お熱ですね〜まだ出そう?」


フルフル


「嫌なのはわかるけど、少し我慢ね。」


首と膝の後ろに腕が入り、そのまま持ち上げられた。

律先生と目が合って、顔を逸らしてしまう。


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