悠久の絃 2
律先生の声が聞こえる。


だけど、何を話してるのか分からない。ぼーっとする頭を働かせながら、耳をすました。



、、、、、これ、英語だ。



そっかぁ。律先生は普段アメリカにいるもんね。

期末テスト範囲の英語教えてもらおう。



フラフラと立ち上がりながら部屋に入り、リュックを持ってリビングに戻ってきた。



電話が終わった律先生の服をクイクイっと引き、教科書とワークを見せた。


「律先生、教えてください」


「絃ちゃん、お熱下げて元気になるまで勉強はダメ。」


「もう元気です。」


「んーそうかぁ。じゃあご飯食べたら少しだけやろうか。」


コクッ


「よーし、ご飯すぐ作るからちょっと待ってて。」




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