悠久の絃 2
「今日は学校があったんですけど、次はいとも連れてきます。」


「そう。楽しみにしているわ。

悠さん、お願いしていたこと、いいかしら?」


「はい。大丈夫ですよ。友和さんのお墓参りですよね。」

今日、僕はアルバムを渡しに来ただけではない。
友和さんのお墓に、葉末さんの代わりに花を手向けて欲しいとお願いされていたのだ。


「お花は、ハマギクの花束を。それと、律くんと大祐くんにお手紙を書いたから渡してもらえるかしら?」


「もちろんです。お部屋戻ったときにお預かりしますね。」



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