悠久の絃 2
「多分、おばあちゃんに会って、いい思い出と嫌な思い出を思い出しちゃったんだね。

っと、、ごめんね、一気にこんなに話したら怖くなっちゃうよね」


鳥肌がぶわっと全身にひろがるのがわかった。
それと、息が上手くできてないのも。



―邪魔なのよ、―

ビクッ、!!


やめて、!やめてやめて!だめ!嫌!



急に背中に手が触れたからびっくりした。
視界の横の方にいた椎名先生がいなくなっているから、椎名先生が背中を摩ってくれているんだろう。

「絃ちゃん、そんなにたくさん息吸わないよ!息吐いて!ふぅーーってしてみよう!
行くよ!ふぅーー、、、そう、上手!もう一回やろうね、ふぅーー、、、、、そう!ゆっくり深呼吸ね、」


「背中から聴診するぞ。そのまま深呼吸して」


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