悠久の絃 2
ベットで毛布を頭まで被っていると、いつの間にか寝てしまっていた。

あまり寝た感じがしないから多分まだ夜中。
毛布の中でモゾモゾと体を動かして大きくひとつ深呼吸をする。


「いと?起きちゃった?」


この声、!

「っ、悠!」


「どうしたの?苦しい?」


フルフル

「大丈夫、!」


思わず飛び起きて、悠の顔を見つめた。

ずっと探していたこの顔が、今目の前にある。
目の前にあるのに、視界がぼやけていく。
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