悠久の絃 2


「悠、!悠、どうしよう…」


「うん?何、が?」


「おばあちゃんに会いたいのに、おばあちゃんに会ったら怖くなっちゃうの。もう思い出したくないの。でも、おばあちゃんには会いたいの!それに、、それに、腕、……」


「うで、?ちょっと見せて」


「いや!やなの、!見て欲しくないの、、」


「……」



わかる。全部わかる。お互いがいっぱいいっぱいになっていて、どちらも口を開けば言い合いになる。
だから、悠は言えないんじゃなくて、言わないだけ。

あんなに会いたかったのに…



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