悠久の絃 2
ああ、また、、、

一筋涙が流れると、堰が切れたように止まらなくなる。
溢れる涙は頬を濡らして白い毛布にシミを作っていく。



「うっ、うぅ、、ひくっ、、ぐすっ、、、、、ひくっ、、ひゅっ、けほっ、、、ふぅ、、ひゅー、けほっ、けほっ」


「いと、泣きやもう?咳出てきてるよ?ゆっくり深呼吸しよう、吸っ」


「やっ、、なの、!けほっけほっ、、こほっ、はひゅ、、げほっ、けほっ」


「嫌だよね、でもいとが苦しいとこ見ていられないな。お薬入れるね」


「嫌!やめて!けほっ、やなの!げほっ、、けほっけほっ」



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