悠久の絃 2
「医師の僕ならまだ生きてくれって思いますよ!!だけど、僕はいと以上の、同等の苦しみすら知らないんです。頑張れ、まだ生きろ、諦めるな、なんて無責任なこと言えないです。
これから先もアイツらのトラウマを抱えて、治療が遅れて完治が難しくなった病気も抱えて、会いたい人にも会えないんですよ?!

だけど……だけどまだ、僕はいとと一緒にいたい…」


変わらないなぁ。悠先生は本当に変わらない。
研修医の時から指導医をしているが、本当に患者に熱心だ。悪く言えば感情を入れすぎてオンとオフが切り替えられていない。身内であっても、そこは患者として切り替えなくてはいけない。


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