悠久の絃 2
直近の2ヶ月か、絃ちゃんの心が安定しない。
ついこの間も叱ったような気がする。
布団に入れていた手を出して軽く握ってやる。
細くて白い綺麗な手。手の甲にも点滴を刺すことがあるが、たまになので痕は残らない。
「…しんどいよな」
その瞬間、握っていた手が反応した。
キュッ、と小さな反応だが、モニターの数値が上がってきている。
「絃ちゃん、起きた?左手、もう少しギュッてできる?」
たしかに反応が返ってきた。
「うん、おはよう。少しもしもしするからね」
ステートを耳にかけようと手を緩めると、ギュッと握られた。
「お?絃ちゃん、手離して。もしもしできないよ」
さらに強く握られる。それほどの力ではないが、精一杯握っているのだろう。
目を見てあげようと顔を横に向けると、涙が溢れた顔がある。
ついこの間も叱ったような気がする。
布団に入れていた手を出して軽く握ってやる。
細くて白い綺麗な手。手の甲にも点滴を刺すことがあるが、たまになので痕は残らない。
「…しんどいよな」
その瞬間、握っていた手が反応した。
キュッ、と小さな反応だが、モニターの数値が上がってきている。
「絃ちゃん、起きた?左手、もう少しギュッてできる?」
たしかに反応が返ってきた。
「うん、おはよう。少しもしもしするからね」
ステートを耳にかけようと手を緩めると、ギュッと握られた。
「お?絃ちゃん、手離して。もしもしできないよ」
さらに強く握られる。それほどの力ではないが、精一杯握っているのだろう。
目を見てあげようと顔を横に向けると、涙が溢れた顔がある。