悠久の絃 2
〜絃side〜

目が覚めると、自分の身体にびっくりした。

腕にも、指にも、胸にも、首にも、足首にも、身体中に色んな管が付いている。


何、、これ、、

もう、いいじゃん。私なんて、消えなきゃいけない邪魔な人間なんだから、、

なんで、、、また朝が来るの、、


嫌だよ。苦しいよ。しんどいよ。なんでまだ、、、



無性に腹が立つ。ギュッて拳を作ると手のひらが痛い。
拳を何度もベットの柵に振り下ろして、身体中に張り付いている管を取るとうるさい音が鳴って、何もかもが嫌になって、涙が溢れでる。



いつまでも響き渡る音を止めに先生たちが部屋に駆け込んでくる。

そこで気づいた。

手のひら、血が出てる。手のひらだけじゃない。腕全体が血で汚れている。


なんか、生きてるんだ。




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