悠久の絃 2
―12月24日―


病室から見える外の景色は雪の白と灯りの橙。



病室はとても静かで、廊下を行き交う足音さえ聞こえる。

16歳に、なったんだ。嬉しい気持ちと、寂しい気持ち。どちらかと言えば寂しい気持ちが勝っている。


今日は朝から忙しいみたいで、回診はたまにしか見ない先生だったし、悠も来ていない。



クラスメートが送ってくれたお祝いのメッセージの返信もすぐに終わって、白い空間に一人でいる。




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