悠久の絃 2
結局、今この時間までいとと顔を合わせることはできなかった。

誕生日プレゼントを持って部屋に入るが、そこにはすでに寝顔がある。


今年は起きてるうちに渡したかったんだけどな…


あと2時間ほどで誕生日が終わる。

もし家にいられたら、こんなこと絶対無いのに…


明日はまた仕事だからいととの時間を取るのは難しい。
はぁ、、、僕はどうしたらいいんだよ、、そもそもいとが治療拒否をした時点で話し合う時間をとるべきだった。パニックになっている時に話を聞かせて欲しいなんて、遅すぎる。



「いと、ごめんね。お誕生日おめでとう」


僕からのプレゼントと瀬堂先生たち3人からのプレゼント。2つを置いて病室を出た。













< 406 / 492 >

この作品をシェア

pagetop