悠久の絃 2
「……ケーキ、いらない」


「んぇ?!いら、ない、、?そっか、、、」


「…………ケーキ、、は、いらない、、から、悠と、お話したい。悠と、一緒がいい。悠、、いなくなるの、嫌なの、、」




「っ!!いと、大丈夫。今日はずっといとといるよ。いっぱいお話しよう?いっぱい一緒にいよう?だから、ケーキも、一緒に食べよ?」



ウルウルと揺れるいとの瞳は「いいの?」と問うように涙を溢れさせた。


「ね、?どっちがいい?2つ食べてもいいんだよ」


こっち、と手を伸ばしたのはショートケーキ。蓋を開け、シートを剥がしたものを渡すと、ありがとう、と可愛らしいお礼が聞こえた。


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