悠久の絃 2
「急に来られたらびっくりするよな。で、俺がさっき入れ直したけど、点滴はどうした?」
言わないのか、言えないのか。
職業柄どちらかはっきりしてもらわないと落ち着かない。
ただ相手は高校生。怖がらせるなんてことは出来ない。
「………」
んー?とか、どうした?とか、背中を擦りながら聞くけど何も答えてくれない。
病室に来てからもう1時間近く経っている。そろそろ俺も救急に戻らなくてはならない。
「まあ、今日は気分が乗らなかったか?でもな、この点滴で少しずつ数値も良くなってるから、な?」
な?は念押しで言ったつもりだったが、少し語気が強くなってしまい絃ちゃんの体がビクリと反応した。
こんな調子じゃあ樹も悠も心が折れかけるわな。
結局なにも聞き出せなかったが、頑張れよ、と頭を撫でて病室を出た。
言わないのか、言えないのか。
職業柄どちらかはっきりしてもらわないと落ち着かない。
ただ相手は高校生。怖がらせるなんてことは出来ない。
「………」
んー?とか、どうした?とか、背中を擦りながら聞くけど何も答えてくれない。
病室に来てからもう1時間近く経っている。そろそろ俺も救急に戻らなくてはならない。
「まあ、今日は気分が乗らなかったか?でもな、この点滴で少しずつ数値も良くなってるから、な?」
な?は念押しで言ったつもりだったが、少し語気が強くなってしまい絃ちゃんの体がビクリと反応した。
こんな調子じゃあ樹も悠も心が折れかけるわな。
結局なにも聞き出せなかったが、頑張れよ、と頭を撫でて病室を出た。