悠久の絃 2
―翌日―
誰に話すこともできずに夜が明けた。
約束をしたから、今日は悠が来る。
診察して、採血して、悠はいつも通り「またあとで来るね」と部屋を出ていく。
悠には、言えない。今の『幸せ』は悠が作ってくれたモノだから。
「おはよう、絃ちゃん」
朝の回診はもちろん夜星先生。いつもより、少し明るい顔なのは気のせいだろうか。
「ん?どうしたの?ご機嫌ななめかな。」
「べつに、」
「そっか。まあ今日は良いニュースがあるから!はい、シャツあげて」
良いニュースってなんだろう。退院はまだ出来ないんだよね。だったら、べつに良いことないけど。
誰に話すこともできずに夜が明けた。
約束をしたから、今日は悠が来る。
診察して、採血して、悠はいつも通り「またあとで来るね」と部屋を出ていく。
悠には、言えない。今の『幸せ』は悠が作ってくれたモノだから。
「おはよう、絃ちゃん」
朝の回診はもちろん夜星先生。いつもより、少し明るい顔なのは気のせいだろうか。
「ん?どうしたの?ご機嫌ななめかな。」
「べつに、」
「そっか。まあ今日は良いニュースがあるから!はい、シャツあげて」
良いニュースってなんだろう。退院はまだ出来ないんだよね。だったら、べつに良いことないけど。