悠久の絃 2
悠の横に座ると反対側の肩に手が乗り、グイッと悠の方に寄せられた。


「っわ、!」

「あぁ、、久しぶりだね。こんなに近くにいれるの。嫌だった?」



「……嫌、じゃ、ないけど……」


「良かった。今日退院したのに色々やろうとしちゃダメだよ。もう少しゆっくりしてからね」


と言うと、悠はもう片方の手で器用にブランケットをかけてくれた。


私は背が低いから、頭が倒れるとちょうど悠の脇の下の筋肉にぶつかる。それを固定するように頭を撫でてくるもんだから眠くなっちゃう。


気づけば、完全に悠にもたれかかって寝てしまっていた。


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