悠久の絃 2
「椎名先生……」


「ん?どうした?」


「っ、わかんなくなっちゃった……」


「え?わかんなくなっちゃったか。そしたら、わかんなくていい。わかろうとしなくていい。」


な?と目を合わせて微笑む椎名先生に「ごめんなさい」と謝って、一緒に部屋を出た。



悠「いと、ゼリー食べよっか。買ってきたんだ」


いつもの優しい悠。もう、平気。

「うん。食べる。……悠、ごめんなさい」


悠「いいえ。僕こそ変な誤解させちゃってごめんね。椎名は僕より僕のことわかってるから。わかんなかったら椎名に聞いてごらん。なんでも知ってるはずだから」



ゼリーを食べ終えると急激に眠気が襲ってきて、気づけばまた眠っていた。












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