悠久の絃 2
「ゔっ、、いっ、だい、」


「痛いな。もう少し可動域を広げたいんだ。頑張れ。」


「あ゙あ゙っ、、、ぎっ、、いっ、、」


「進、頑張れてるよ。来年の夏はマウンドに立つんだろ?」


「よし、1回休憩。」



休憩、、まだ終われない、、


涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔を拭き、少しだけ自分で肩を動かした。

「ゔっ、、」


いてぇ、、

「進、どうしてリハビリに来なかった?お前、無理して練習に参加しただろ。その右肩、もう使えなくなるかもしれないんだぞ。」


「つかえなく、な、、る、、?」


「プレーだけじゃなく日常生活でも痛みが走るだろうな。出来る限りのことはやるが、お前のやる気次第だ。」



「進、僕たちは進のためなら何でもするよ。でも、進がサボったりするとどうしようもないんだ。
いとは、進のピッチング姿をまだ見てないんだ。治して、見せてあげてよ。」



星野先生の冷たくて弓のような言葉と、赤城先生の優しくて諭すような言葉。どちらも俺の事を思ってくれている。


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