悠久の絃 2
約1時間に及んだ話し合い(お説教)の末、リハビリは週に2回。顧問と体育科の先生には兄ちゃんから事情を話して、過度な負担はかけられなくなった。
そして、サボったら兄ちゃんに連絡が行くことも、決まった。

もう逃げられない、、、

「本当に、ご迷惑おかけしました。」


「いやいや。ここからは進次第ですから。進、やれるよな?」


「…はい」





病院を出ると、蒸し暑い空気が体に張り付いた。


「俺は学校戻って仕事してから帰る。1人で帰れるな?」


「うん。今日、お父さんとお母さんは?」


「どっちもまだ仕事。はあ、全く。病院から呼び出されたから行ってって言われたらこの様かよ。」


「…ごめん」


「まあいいけどさ。次があったら許さないからな。いいな?」


「うん。」



途中、兄ちゃんと別れて1人で家路についた。



あ、絃ちゃんにメールしとかなきゃ。












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