悠久の絃 2
次の日、進くんから少しだけ話を聞いた。

事故のことも、怪我のことも。病院行くのヤダーって私と同じこと思ってる。

でも、体育も部活も参加出来ないって言っている時はまた悲しそうな目をしていた。


「昨年、絃ちゃんが検診サボった時の気持ちがよくわかった。でも、今はちゃんと行ってるんだって思ったら、俺、バカバカしくて。俺も頑張るわ」


「進くんがそう言ってた悠に言っておいてあげる。私も、応援してるね。」


進くんは、おう!と返事をして席に戻っていった。








さあ、頑張るべきは私もなん、だけ、ど、、、


違和感、という言葉がピッタリのお腹に手を当てた。

「まだいっか、」






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