悠久の絃 2
〜赤城side〜

「悠先生ー!ちょっといい?」


プレイルームで子供たちに本を読んでいると、夜星先生が入口に立っていた。

「はい!みんなごめんね。また後でくるね」

近くにいた保育士さんにバトンタッチして、プレイルームを出る。


「何かありましたか?」


「うん。ちょっとね。1回、休憩室行こう。」





in 小児科医局休憩室

これを見て、と昨日のいとの検査結果が出された。


「あ、ありがとうございます。まだ見てなかったんです。」


「うん。ここ、やっぱり気になって、鶴川先生にも見せたんだ。」


夜星先生が指を指したのは、採血結果の一項目。

膣分泌液が前回よりも増えて炎症反応が出ている。


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