悠久の絃 2
「お腹、心配なの。今も少し張ってるでしょ?」


「やだ!行かない!生理来てるし、お腹も、ご飯食べてるから!」


「いと、ご飯食べてるのはわかってるけど、体重増えてないでしょ?」


「やだ!やだ!明日は行かない!鶴川先生には会わない!」


「やだじゃないよ。生理がちゃんと来てるなら、診てもらうだけ。鶴川先生優しいでしょ?」



頭を撫でながら言い聞かせる。

なんとなく、生理が来てないんじゃないかって思ってた。
今のこの反応は、それが当たってるんだろう。



何故言わなかったのか。何故気づかなかったのか。

フツフツと怒りが湧いてくるが、今は明日病院に行かせることが重要。


「いと、明日は僕が横にいるから。頑張ろう。」


泣きじゃくるいとを寝かしつけ、夜星先生にメールを送った。



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