悠久の絃 2
「待ってたよ。」


バスを降りると、悠がいる。もう怖くて、涙が溢れそう。


「進も一緒に来たのか。リハビリ頑張れよ。」


「はい!」

進くんはニッと笑って歩き出した。



「さあ、いとも頑張ろう。」

手を引かれ、産婦人科の外来に着いてしまった。






『早瀬さん、早瀬絃さん、第2診察室へどうぞ。』


10分くらいして名前が呼ばれ、悠が立ち上がった。

「いと、行くよ?」


「ゃ、、、っやだ、、やだっ、、行かない、、」


「いと?ここまで来たでしょ?鶴川先生も待ってるよ」

手を繋がれて、診察室へ入ってしまった。




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