悠久の絃 2
「頑張れてるよ。じゃあ、管いれるから、力抜いててね。」


ググッ、と太いものが小さいところに入れられていく。それを拒否するように、体には力が入り、涙や叫び声が止まらなくなっていた。


「ゔっ、、、いだい、、っっ、、!やだ、、」



「絃ちゃん、力抜いて。深呼吸してみようね。」


鶴川先生が何か話しているけど、内容が頭に入ってこない。右から左へと声が通り過ぎている。


「絃ちゃーん、大丈夫だよ。頑張れてる頑張れてる。もう全部入ってるからあと少し待ってね!」



ピピッ


「はい、頑張った!今から抜くからね、また力抜いてて。」








「お疲れ様。今日はもう疲れちゃったね。結果は明日、夜星先生を交えてお話しよう。」


そんなことを言われる頃には、もう意識は消えかかっていた。





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