悠久の絃 2
〜悠side〜


「悠先生、明日までの資料で書き換えて欲しいのが一個あるんだけど、、って、悠先生!!」


「あ、はい!すみません、何ですか?」


「ううん、大丈夫。俺がやっておく。
それより、絃ちゃんのこと心配?」


「ええ、まあ。」



そんなの当たり前だと思いたい。

診察室を出て医局に戻り、仕事をしようにも頭だけやけに動いて手が動かない。


この治療がいとにとってトラウマになりかけている、というよりもうなっているのはわかっている。
でも、やらなければいけないことも。


泣きながらあんな治療を受けているいとを浮かべると、胸が締め付けられる。


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