悠久の絃 2
―pipipi

「はい、小児科夜星です
――発作、ですか。分かりました、すぐ戻ります」

「悠先生、絃ちゃん喘息の発作が起き始めてて、心雑音も聴こえるって。すぐ行くよ」


「っ、はい!」


医局を飛び出し、自分のことを忘れるくらい全速力で階段を駆け下りた。







悠「いと!!」


鶴川「悠先生!さっきよりも喘鳴酷くなってます!」


夜星「鶴川先生、心電図モニターとネブライザーの用意をお願いします!ベッドに移動させましょう」


震えるいとの体を抱き上げ、ベッドへ移動させる。




夜星「悠先生、状況によっては鎮静入れるよ」

悠「、はい」



夜星「絃ちゃん、まだ大きい発作じゃないからね、しっかり息吸って」





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