悠久の絃 2

―――

「んー、、まだ下がんないか」



結局鎮静剤は使わなかったものの、夜中から発熱。

明らかな身体のストレス反応だ。



ストレス性の発熱だから解熱剤は使えなくて、熱が下がらない限り治療もできなくて。



どうする……どうする…?



できれば痕が残る開腹はしたくない。

薬で強制的に出すか?いや、副作用でもっと苦しくなる。




「悠先生、一回落ち着いて。焦らないよ」


「夜星、先生……すみません」


「うん。鶴川先生がもう一度絃ちゃんに説明してくれるって。どうして治療するのか、もう一度。」


「そう、ですか…」


「それと、心臓のことも考えないと。」







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